「うちは小さな会社だから、大した金額にはならないだろう…」
そう思ってM&Aをあきらめてしまう方がいます。
でも実際には、スモールM&Aでも十分に価値が認められるケースがたくさんあります。
ここで言う「譲渡対価」とは、あなたの会社やお店を譲る代わりに受け取る金額のことです。
売上や利益が少ないから価値が低いとは限りません。
実は、長年築いてきた顧客との信頼関係や、好立地の店舗、熟練の従業員などが高く評価され、譲渡対価として十分な金額がつく場合も多いです。
例えば、個人経営の美容室を経営していた60代の女性オーナー。
売上は月に数十万円と決して多くはありませんでしたが、地域に根ざしたお客様が多く、30年以上続いていたことが評価され、300万円という譲渡対価で契約が成立しました。
「まさかこのお店にそんな価値があるなんて」と本人も驚いていました。
もちろん、譲渡対価は交渉次第ですし、買い手側もその会社にどれだけ将来性を感じているかによって変わります。
ただし、金額だけにこだわらず、「誰に託すのか」「譲渡後の姿がどうなるのか」という点にも意識を向けることで、より納得のいく譲渡が実現しやすくなります。
小さな会社にも、個人のお店にも、それぞれの価値があります。
その価値を見つけていきましょう。